2019年 10月 23日
先日お話していた福島県の出張について。 所属している建築士事務所協会の全国大会が福島市で開催され 私は一応、青年部役員で理事を努めさせて頂いているので出席してきました。 全国大会の前日に青年部大会があったために、それにも出席し 大会の議題の中で災害に対しての「まちづくり」の討議を行ったのですが 司会の女性が東日本大震災からの復興の話を説明しているときに声に詰まってしまったんです。 それがすごくリアルで、最初は野次馬みたいになるのに抵抗があったのですが これは復興の現場を直に見なくてはいけないと素直に感じたのです。 なので次の日に早起きし、本大会が始まるまでにレンタカーを借りて南相馬まで走りました。 言葉が出ませんでした。 8年経ってもまだこのような状況なのか・・・・・ ひたすら延々と海岸線を堤防で埋め尽くす作業。 その途中で津波による浸水範囲の表示が所々出てきました。 電気関係の建物は作られていますが、その外の建物は見渡しても・・・ 看板が無いと町があったと分からずに通り過ぎてしまう風景が続いていきます。 多分、神社があったであろう石灯籠が確認できました。 あまりアップは出来ませんが、津波が来た方向の1階壁が壊れ 白い標識で解体の予定が表示されている家が数件残っていました。 そんななか、小さな看板の先に向かい見えてきたのは・・・・・ 生徒が全員避難し無事だったものの校舎は被害を受けた請戸小学校です。 (この時点でSDカードのデータがいっぱいになり消去選択作業が間に合わず、ここだけスマホ画像です。:汗) 止まった時計の針は波に沈んだ時刻を指しているのでしょうか。 草原状態の何もない中にポツンと残っていました。 8年経っても町のカタチを取り戻せない状況に加え、堤防で海が見えない港町。 避難をして生徒全員が無事だった学校が全てを物語っていると思うのですが これからどのように「まち」を形成していくつもりなのか? 何が正しいのか分かりませんが、国民の意思を反映した復興の進め方なのか? 災害対策をハード面だけで推し進めてはいないか?そんな状況を肌で感じた復興の現場でした。 でも、福島は復興の町だけではありません。 ちょっとした観光もしましたので「その2」に続きます!
by mini-may
| 2019-10-23 08:59
| 見聞録
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